【感想】KOKORO Magic "A to Z"を絶賛するブログ

10月30日、スクスタコラボシングル「KOKORO Magic "A to Z"」が発売になりました!
いつものごとくフラゲしてきましたので感想をば。

ちなみに試聴の段階では超絶賛してました。

そのくせフルを見るとすぐ手のひらを返すあねもねさんですが、
今回はどうなのでしょうか。

 

 

CDの感想


KOKORO Magic "A to Z"

衣装から何からアラビアンテイストが効きまくってる神曲
アラビア調めちゃくちゃ好きなので、刺さらないわけがなかった。

ぼく、µ`sの楽曲で一番好きな曲は「るてしキスキしてる」なんですけど
あれもイントロとかサビにそういう感じのフレーズ入ってるじゃないですか。
あとは仮面ライダージオウの劇伴とか。

とにかく、曲調が素晴らしいですね。
個人的にはどことなく神秘的なBメロが最高。
サビも素直に盛り上がるやつで最高。
ラスサビ前のCメロ~間奏のメロディも超いい。
特に「これからだから…!」のとこ超かっこよくない?
この辺は流石EFFY氏ですね。
今までの彼の曲は王道なラブライブソングばかりだったので、
今回の変化球には本当に驚かされました。

まあ間奏の「アブラカタブラ」は必要だったのかという疑問では残りますが、
そんなことは些細に思えるくらい他の要素が刺さりまくってるのでOKです。

 

Wake up, Challenger!!

SaintSnow、SaintAqoursSnowを経て、ついに来たAqours単体の河田楽曲。

カッコイイ、これに尽きる。

最強のテンアゲ曲スリワンにも無かった、曲中のコールも完備。
ライブの新定番曲間違いなしですね。ありがてぇ。ありがとう。

歌詞も、乱暴…って言ったら違うかもだけど、
「~してみな」とか、「~だ」「~か」みたいな、飾らない言葉遣い。
たまにある、ラブライブのこういう歌詞好きなんですよね。

「成長してる、ねっ?」のドヤウインク桜内も目に浮かぶ。

要所要所のわけわからん音程がめちゃくちゃ好きです。

 え_ぇぇぇぇぇぇ_え      
   \    /
    \__/

     ↑
 これで伝わると思う

ただ一番好きなのは1番果南、2番鞠莉の超カッコイイ高音パート。
ライブで聞いてシビれたい。

ラブライブの10割打者こと河田貴央ですが、今回もホームランでしたね。
あねもね、野球はわかりません。

 


PVの感想


感想を語るのにどうしても触れたいので、
スクスタメインストーリー3章・4章のネタバレを含みます。
まだストーリー読んでなくてネタバレ嫌だよーって方はご注意!

 


今回は期待を裏切られなかった。


フルCGアニメーションということで、普段とは違うことがたくさんありました。

まず作画のブレが全くないというのは、「なんだこの作画!?(感動)」というカットが無い反面、
なんだこの作画!?(失望)」というカットもないので安心して見れますね。
というか、CGのクオリティが高すぎる。どこで止めてもかわいい。
スクスタゲーム内のモデルも可愛いと思ってたけど、本気出すとこんなことになるんすね。
光の奔流みたいな照明効果とかも贅沢に使われてましたね。
全編通してキラキラしてた印象。

 

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下にネタバレ画像あるのでサムネでネタバレ防止の鞠莉ちゃん。かわいい。

 

あとは普段見慣れないカメラワークとかカットが本当にたくさんあって新鮮でした。
最初に印象的だったのは1番サビのヨハちゃんのとこですかね。

段階的にズームアウトするとこです。
次に、これは多分みんな「ん?」ってなると思う、2番サビ9分
こんなのアニメじゃ絶対見ないですよね。
あとは、「画面の手前/奥で踊っているメンバーがいるのに、
奥/手前のメンバーにピントが合っている」っていうのも珍しかったですね。
サンシャインのPVって、結構1~3人がズームアップされてる、
あるいは9人の振り付けを引きで映しているカットが多い、って印象があるんですよね。
なので、画面のメインになっているメンバーがいるのに、
他のメンバーが前/後ろで踊っているというのはかなり新鮮味ありました。
おかげで、メンバーごとにメインで映っている時間の差も全然無くて、
誰推しでも嬉しい配慮がされてると思いました。

とはいえ、伝統の「脚を魅せる」カメラワークもあったりして、

しっかりツボは抑えてますね。
ちゃっかりあったラスサビのよしりこも、
ダイヤさんのメインカットがあってからのよしりこなので文句ないです。

あとあと、HPTでなぜか3人分しかなかったメンバーカラー背景、
今回はちゃんと9人分あって嬉しかったです。というかあるのが普通だろ。
ソロパートの扱い、歴代PVの中でも最高クラスでは。

未ホラサビ前に匹敵するよ(個人の感想です)。


それと、これはCGアニメ関係ないのかもしれませんけど、
センター扱いがコロコロ変わる」っていうのは面白かったですね。
1番と最後は真ん中なんで一応千歌ちゃんがメインセンターなんだろうけど
センターは「スマイル組」って感じですかね。
歌唱順も、2番のサビ前ラストが善子パートなのに、センターポジションに立っているのは花丸。
しかも、その2番サビで最後にズームアップされるのは鞠莉。

3次元のライブとそれを再現したアケフェスのMVではデイドリを始めちょこちょこあるんですけど。
アニメPVは明確にセンターが決まってて、その子が主軸になるのでほぼありえないですよね。
一応、µ`sの夏色1番の謎の真姫センターみたいな前例がないわけではないんだけど。

 

まあこれにはCGアニメだっていう以外の要因があって、監督・演出が酒井氏じゃないんですよ。
辰口智樹さん、というCGアニメーターの方みたいです。

TOKIMEKI Runnersの監督と同じ方ですね。


そういえば、普段「そこのダンス見せろよ!!!」ってなることも多い(個人の感想です)
日常パートもなかったですね。

その代わり、冒頭と最後のてるてる坊主のカットと、
てるてるAqoursちゃんの影絵ストーリーパートが挿入されていましたね。

この影絵パート、全く無駄がないというか、全部意味があるというか、
このパートを含めて「スクスタコラボシングル KOKORO Magic "A to Z"」のPVだと思うんですよね。


これ、私にしては珍しく考察というか、解説というか、そういうのをやりたいと思います。
正直スクスタのストーリー読んでからPV見たら誰でもわかることなんですが、一応。
ちょっと長いんで時間無い人は読み飛ばしてください。

 

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こんなブログ読みに来てるんだから時間無いわけないだろ。

全部読め。

 

 

まず、PV内で展開される影絵ストーリーのおさらい。

 

豪雨の中の十千万旅館のカットから始まります。
光の奔流によって飛び立つ、吊るされた9人のてるてる坊主たち。

そのうち、千歌ちゃんを模したてるてる坊主が小さな人型となり、
リアルAqoursのダンスの裏で物語が展開されます。

雨の降っている世界に落とされる千歌ちゃん。
地図を元に持っている望遠鏡を除くと、太陽が昇っている宮殿が見えます。
これはPVのダンスステージと同じ宮殿っぽいですね。

後に曜ちゃん梨子ちゃん、砂漠でラクダに乗った1年生、船を持っている3年生と合流。
船で荒れる海へと出る一行ですが、暴風でマストが壊れ、大波で船が壊れてしまいます。

その時、千歌ちゃんの持っていた地図が魔法のじゅうたんへと変化し、
Aqoursを乗せて宮殿へと導きます。

じゅうたんはやがて、てるてる坊主のように紐で首が結ばれ、Aqoursたちと同じ
てるてる坊主の恰好をした人型となり、Aqours一行は「10人」になります。 

そして曲が終わった後に映るのは、
晴れた空と、オープニングでは写っていなかった「あなた」を含めた10人のてるてる坊主。


次に、スクスタ3章・4章「only our shine」を振り返ってみたいと思います。

 

Aqoursの魅力の秘密を探るため、夏休みを利用して単身沼津に聖地巡礼乗り込むスクスタちゃん。
2日間の沼津サマーフェスティバルが開催されるということで、もちろんAqoursもその準備に大忙し。
スクスタちゃんも密着取材の中お手伝いをしたりして、ついにフェスティバル前日。
沼津に台風が直撃し、翌日も酷い天気のため1日目は中止。
諦めず2日目の開催に賭けるAqoursに感銘を受け、私にもできることを。
意気込むスクスタちゃんは、Aqours9人分のてるてる坊主を作る。
「明日の太陽を願うのはあなたも同じ」
鞠莉が作ったスクスタちゃんの分も合わせ、10個のてるてる坊主がつるされた。

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その祈りが届いたのか、翌日の天気は快晴。
とはいえ、台風の影響で被害を受けた町や会場のこともあり、実行委員は2日目も中止を判断。
流石のAqoursも諦めムードに陥る中、スクスタちゃんの提案が。
「2日目の中止が決まっただけで、まだ町の人たちは中止を知らない。
 町の人みんなで片付けと撤去をするくらいなら、
 みんなでサマフェス会場を直せるんじゃないかな」
Aqoursの心にも再び火が点き、鞠莉の説得で中止は撤回。
町の人たちはもちろん、観光客の協力もあり、
無事サマフェスを開催することができたのであった……。

 



……まあ、もう言うまでもないかもしれませんが。


冒頭、豪雨の十千万旅館は、てるてる坊主が吊るされていることから
サマフェス1日目の夜の風景でしょう。

てるてる千歌ちゃんが落とされた世界の解釈も簡単ですね。


雨、暴風、荒れる海=サマフェスを中止に追い込んだ台風

このへんはまんまです。


千歌ちゃんが目指した宮殿開催されたサマフェス2日目

宮殿は晴れていて、かつPVでAqoursが踊っているステージと同じ
つまりAqoursが踊っているので、サマフェスが開催されている。

…ということなのでは。

AtoZはそのサマフェスが開催されるスクスタ4章で解禁される曲ですしね。
(正確に解禁されるのは祭りのあとだけど)


地図魔法のじゅうたんスクスタちゃん

その宮殿を示した地図は魔法のじゅうたんになり、最終的に人型になるわけで。

スクスタのストーリーでも、サマフェス2日目を成功に導くきっかけはスクスタちゃんでした。
願掛けとはいえ、てるてる坊主を作って吊るそうとしたのも、
みんなで協力してサマフェス会場を直そうと提案したのもスクスタちゃん
ストーリーでもPVでも、Aqoursの導き手となっていますね。


そんなわけで、影絵ストーリーはスクスタメインストーリーをなぞったような展開
…と、解釈できると思うんです。


これ、ホント素直に「うまい! やられた!」と思いました。

試聴動画の時点では1番までしか見れないので、
当然「あなた」が出てくるシーンは全く映らないわけですよ。

冒頭のてるてる坊主は「9個」しか映りません。
なので、私たちは疑問を持っても「ちょっと抽象的だな」くらいで、
「いつも通りのAqours」のMVだと思うわけです。

 

で、AtoZのPV試聴動画が出たのはスクスタリリース前の9月3日。
このシングルはスクスタリリースから1ヶ月ほど後の10月30日に発売。

 

ちょっと前に、虹ヶ咲のライブ応募のためのシリアルが配布されました。
配布条件は「メインストーリー4章クリア」。
4章っていうと、ちょうどAqoursがメインになるストーリーで、
AtoZが解禁される章なんですよ。

 

なので、結構な数のユーザーがこのシングル発売前に4章までクリアしてると思うんです。

 

4章までクリアしていれば、
試聴ではよくわからなかった
アラビアンテイストに似つかわしくない冒頭のてるてる坊主や、
影絵のてるてるAqoursのストーリー、

最後の真っ白なてるてる坊主の意味がわかるわけです。

 

どこまで狙ったのかはわかりませんけど、
本当に上手いやり方だなぁと思いました。

 


まあでも多少は狙ってるはずで、

このPV、「スクスタのスタッフ」が作っているんですよね。

さっきも言いましたが、監督・演出は辰口智樹さん。

 

そして脚本担当は「EDEN`S NOTES」。
公式のスタッフ一覧を見ればわかりますが、スクスタのシナリオ担当です。

 

「あなた」の存在がPV内に組み込まれていることからもわかりますけど、
このPVは「スクスタ時空のAqours」のものだと示されているんですよ。
監督がTOKIMEKI Runnersと同じということはつまり、虹ヶ咲=スクスタの世界観で作られている。
そういうことだと思います。

 

酒井監督が作ったHAPPY PARTY TRAINや未体験HORIZONが
明確に「アニメ時空のAqours」だったのと同じです。
これはラブライブマルチバースを研究してる自分としては、
すごく興味深いことでした。

 


結局どうなの

このシングルが神シングルになることをAtoZの試聴動画で予感し、
Wake up, Challenger!!をラブライブ三昧で聞いた時に確信に変わった。
そして発売された今、それは事実に変わったのである…。

 

あねもねには珍しいくらい、絶賛する記事になりました。
自分でもびっくり。

 

収録曲もPVも本当によかったです。素晴らしい。
半分アニメアンチみたいなところがあるからっていうのもあるかもしれないけど、
発狂するポイントが全くなかった。
既存曲のPV化とかでもいいから、もっと他の曲でもこういうPV見たいですね。


まあただ、俺にとってはプラス要素でしかなかったけど、
人によって評価が分かれるポイントはいくつもあるだろうなーとは思った。
手書き作画が全くないこととか、そもそもの曲調自体とか。
特に「あなた」が存在していることに関しては、スクスタやってない人はポカーンだろうし。
「あなた」を受け入れられてない人とか、
「いつものAqoursのPV」を見たかった人にとっては不満だと思う。

 


最後に


酒井監督がメインじゃないものはあったかもしれないけど、
全く関わっていないAqoursのPVは初めてかな?
スタッフロール、自分が見た限りでは酒井和男の名前は無かったと思います。
今後、スクスタ関連のPVが出ることになったら辰口さんが監督やっていくのかな。
この調子で他のPVも作って欲しいですね。
虹のトキラン、AqoursのAtoZと来たので、次はµ`sとかもやってみて欲しい。


スクスタは本当にしっかりした展開でありがたいですね。
サンライズ監修のおかげもあるのかな?
本当に蟹さんが運営しているんだろうか。
アプデとか不具合対応の動きが早いのもそうだし、
特にストーリー面かな。
メインストーリーはすごく面白いし、
キズナエピソードとかのサイドストーリーもしっかりキャラの魅力を抑えてる。
µ`sAqoursのアニメのガバっぷりが嘘みてえだ。

 備忘録程度に、メインストーリーの作家さんのツイート。


スクスタは昨日の衣装アプデもありガチの神ゲーになってしまったので、
今後も末永く遊んでいきたいです。